学校(小学校・中学校・高等学校)は、勉強をする場所として知られていますよね。
じゃあ、幼稚園は?
入学までに集団生活に慣れるための場所でしょ?
小学校入学まで別に幼稚園に行かなくてもいいんじゃないの?
実際に幼稚園に行かずに、小学校に入学するお子さまも多いと思います。
そこで幼稚園とはどういう場所で、何を学ぶ場所なのかをお伝えしたいと思います。
幼稚園は学びの第一歩
幼稚園には「幼稚園教育要領」、学校には「学校指導要領」といって、日本全国どこへ行っても、一定水準の学校教育が受けられるように国で定められています。
こどもの育みたい資質能力を幼稚園~高校を通して伸びていくものとして共有しているんです。
要するに学びの第一歩を踏み出すのが幼稚園ってことですね。
ちなみに幼稚園教育要領は、学校教育を通じて子どもたちが身につけるべき内容の全体像を分かりやすく見渡せるもの=「学びの地図」なんだそうです。
こどもたちの未来のために!
今の子どもたちが社会で活躍するのは20・30・50年後です。
そのために、教育は「現在」目線ではなく、将来、子どもたちが活躍する場での「生きる力」を育てなければならないと考えられているそうです。
将来は職場状況が変わる?!
大学教授や、経済学者は未来の予測をしています。
子どもたちの65%は大学卒業後、今は存在していない職業につく。
(ニューヨーク市立大学大学院センター教授、キャシー・デビットソン氏)
今後10~20年程度で、約47%の仕事が自動化されている可能性が高い、と予想されており、10年後には今は馴染のある職業がなくなっているかもしれないんです。
【10年後に亡くなる可能性の高い職業】
- 水産練り製品製造工
- コック
- 有料道路料金収受員
- そば・うどん調理人
- 機会組立工
- コンビニ店員
などなど。
「2030年には、週15時間程度働けば済むようになる」とまで言われています。
将来、どんな社会になっていたとしても、子どもたちは未来の社会を生きていかなければなりません。
そのため、現在の教育では、子どもたちの未来を見据えて、人工知能の進化によって人類が活躍できる職業が少なくなったとしても、未来の作り手となるために必要な資質や能力を確実に備えることのできる学校教育を実現しようとしているんですね。
育成すべき3つの柱
先ほどの子どもたちの未来へ繋がる教育のために、幼稚園~高校までで共通して育成するべき資質・能力の3つの柱というものが整理されたそうです。
幼稚園は、これら3つの柱を遊びを通しての総合的な指導をする場なんですね。
幼稚園では、幼児の特性から、環境を通してこの3つの柱の基礎を学ぶための教育を行うんだそうです。
知識・技能の基礎
- 感じる
- 気付く
- 分かる
- 出来る
遊びや生活の中で、豊かな体験を通じてこれらを育んでいけるか。
思考・判断・表現力の基礎
- 考える
- 試す
- 工夫する
- 表現する
遊びや生活の中で、気づいたことや出来るようになったことなどを使いながらこれらの基礎を身につける。
学びに向かう力・人間性等
- 心情
- 意欲
- 態度
これらが育つ中で、いかにより良い生活を営むか。
これらを身につけさせるのではなく、遊びを通しての総合的な指導の中で、一体的に学んでいくことが重要なんですって。
幼稚園で育む10の姿
- 健康な心と体
- 自立心(自分で行う力)
- 協同性(力を合わせて行う力)
- 道徳性・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量・文字・図形への関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現
幼児期の終わり(5歳児終了)までに育ってほしい姿を、幼稚園では明確にして指導・教育に取り組んでいます。
もちろん個人差がありますので、卒園までに必ずこの10の姿に育っていなければいけないというわけではなく、その後の子どもの成長の過程としてこれら10の姿を明確化しているそうです。
さいごに
いかがでしたか?
今回紹介したのは長男が通う園での教育方針なので、園によって多少の違いはあると思いますが、国で定められている教育要領でもあるので大差はないと思います。
幼稚園では、これからの学校生活においての基礎、集団生活以外にも、未来を見据えての学びの基本を教えてくれる場所なんですね。
子どもたちの将来の職業事情が変化するなんて、考えたこともなかったのでびっくりしました。
まぁ、これだけ技術が進んでいるのですから、当然と言えば当然なのでしょうね。
幼児期は吸収力が凄く、何でも体験・経験することで様々なことを学んでいきます。
だからこそ、幼稚園では幼児期に最適な教育をしているんですね。
長男の通う幼稚園では、こういった教育方針などを明確にして提示してくれます。
確かに、幼稚園に通いだしてから、良くも悪くもたくさんのことを覚えて成長したと思います。
これからの学校生活とは違い、遊びを通して学べるのは幼稚園だけかもしれないですね。
ではまた。

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